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スマート農業~ひとを重労働から解放する!パワーアシストスーツ

2020年10月2日
近年、福祉や介護、農業、建設業の現場で「パワーアシストスーツ」が導入されています。身近で見かける機会は少ないものですが、パワーアシストスーツは機械の力を使って、人間の動作をアシストしてくれます。例えば、重いものを持ち上げる時には腰や足などへの負担を軽減してくれるのです。

重労働を機械化・自動化させることができることで、女性や体力に自信がない方、高齢の方でも重い荷物を持ち運びできるようになる画期的なパワーアシストスーツ。

農作物の収穫や運搬・出荷など力仕事が多く、腰や関節にかかる負担が大きい作業は山ほどある農業。これまで機械化が難しいとされて農家の皆さんが人力で行ってきた作業も、パワーアシストスーツなら効率化と負担軽減を実現できると注目を集めています。今回は農業で活用されているパワーアシストスーツをご紹介します!

力仕事の強い味方!パワーアシストスーツとは?

パワーアシストスーツは、アシストスーツ、ロボットスーツ、パワードスーツ、パワードウェア、マッスルスーツ(株式会社イノフィスの登録商標)、サポートジャケット(ユーピーアール株式会社の登録商標)とも呼ばれています。

人体に装着する電動アクチュエーターや人工筋肉などの動力を用いた、外骨格型あるいは衣服型の装置して使用します。パワーアシストスーツを身体に装着すると、装着者又は作業対象に対して作用し、身体動作の支援、身体機能の改善・治療等を行うことができます。

様々な製品がありますが、動力源によって分類させると2つに大別できます。
  • モーターを動力源にする電動系
  • 人工筋肉(ゴム)を空気圧で伸縮させる非電力系

人手に頼らず、重労働を軽労化

重い荷物の持ち上げ・積み下ろし作業、運搬作業などの重労働で生じる腰・関節など身体的負担を軽減するために開発されたことから、物流・建築・工場・農作業等の一般産業分野や、リハビリテーション・歩行補助・介護者支援等の医療介護分野において、研究開発が進められています。

農業の現場ではパワーアシストスーツを導入して「最先端技術」を融合することで、作業効率が上昇し、身体的負担が格段に低減しました。特に近年では少子高齢化社会における労働人口減少の解決方法の一つとして着目され、一層のニーズ増大が予想されています。

パワーアシストスーツの市場規模は拡大中!

パワーアシストスーツの世界市場(出荷台数ベース)は2016年時点で約158,600台と算出されており、2016年から2025年にかけて年平均成長率(CAGR)17.1%で増加すると推計されています。特に、米国、中国の市場規模の増加が著しいとの調査結果が発表されています。

ただし、パワーアシストスーツは価格帯は数十万〜100万円と高額なものも多くあり、導入にはコストがネックになりそうです。作業者の負担軽減に向けた現場環境の改善も期待できるものですから、安全のために装着するヘルメットや安全靴、手袋のように、手軽にアシストスーツが利用できるようになるといいですね。

出典:特許庁 平成30年度 特許出願技術動向調査 -パワーアシストスーツ

和歌山大学発ベンチャー企業が創ったパワーアシストスーツ

和歌山大学で研究したパワーアシストスーツを、和歌山大学発ベンチャー企業が開発製造販売しています。

主な特徴
  • 装着者の動作を補助し負担を軽減するロボット。
  • 持ち上げ下げ作業・中腰作業・傾斜地での運搬歩行が楽になる。
  • パワーアシストスーツの装着により、20kgのコンテナ持ち上げ作業時の背筋の筋活動が、約2分の1に減少。

手ごろな価格で知名度も抜群!「人のためのロボット」を創るイノフィス

東京理科大学発のベンチャー。人工筋肉を使用したウェアラブルロボット「マッスルスーツ」の研究開発し、実用化しました。価格も10万円代と購入しやすく、また人気芸人を起用したテレビCMを放映したことでパワーアシストスーツの知名度を一気に高めました。

主な特徴
  • 農作業での身体の負担を軽減する装着型のアシストスーツ。
  • 細かな設定が不要で、誰でも装着10秒ですぐに現場で使用可能。
  • 空気圧式の人工筋肉を活用し、空気の力で25~35kgfのアシスト力を実現。
  • 作業時に腰にかかる負担を大幅に減らし、腰痛予防や作業効率アップに活用。
画像・動画・出典:株式会社イノフィス

いつもの作業を、HAL®︎がアシスト!医療介護分野でも大人気のモデル

HAL®腰タイプ作業支援用は、重量物を持ったときに、腰部にかかる負荷を低減することで、腰痛を引き起こすリスクを減らします。軽量かつ防水・防塵機能があるため、屋外作業でも安心して利用できます。

主な特徴
  • 人が物を動かすときに脳から伝えられる生体電位信号をセンサーによって検知し、作業者の意思に従った動作をアシストする装着型ロボット。
  • 腰に装着することで、作業中に腰部にかかる負荷を最大で40%低減し、腰痛を引き起こすリスクを減らす。
画像・動画・出典:CYBERDYNE株式会社

パワードウェアでめざす、パワーバリアレス社会

松下電器産業(株)社内ベンチャー制度「パナソニック・スピンアップ・ファンド」から設立された同社。性別や年齢差からくる体力差をなくし誰もが自分の能力を充分に発揮できるように、すぐに使えて、最適なパワーに自動で切り替わり、防水・防塵性能を備え、屋外や雨天時でも使用できる「着るロボット」を開発しています。

主な特徴
  • 体幹の動きをセンサで検出し、モータを回転させることで腰部への負担を軽減させる装着型アシストスーツ。
  • 腰にかかる負担を軽減し、作業効率の向上、作業時間の短縮も期待。

スマート農業の未来にワクワクする!

パワーアシストスーツ、いかがでしたか?

各社の努力によってロボット技術やICTを活用して超省力・高品質生産を実現する新たな農業(スマート農業)が、どんどん実現しています。今後、無人トラクターや、遠隔モニタリングシステムを活用したスマート農業、農業AIツールも特集する予定ですのでお楽しみに!

クロスワーカーでは、パワーアシストスーツと一緒に着る作業服や、長袖インナー・コンプレッションウェア、作業靴などのアイテムを数多く取り揃えています!
スマート農業&アグリテックにぴったりな農作業着は、クロスワーカーにご相談ください‼︎
スタッフ全員でお揃いのウェアに、ロゴマークを刺繍・プリントすることもできます!

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