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スマート農業~日本の農業を変える!ロボット技術で収穫

2020年9月8日
前回はドローンを使ったスマート農業・アグリテックをご紹介しました!シリーズ2回目となる今回は、ロボット技術の中から「収穫ロボット」に注目してご紹介します。これまで人の手で行うしかなかった収穫作業を、ロボットが代行する時代になりました。トマトのように傷つきやすい実でも、ロボットによる収穫が可能になっているんです。

ロボットに搭載されたカメラやセンサーによって圃場やハウス内の障害物や路面の状態を検知しながら走行したり、画像診断によって野菜や果実の状態を確認して摘期にあるものを判別し、アームを使って作物を傷つけることなく収穫。夢のような最新アグリテックで、日本の農業が変わります!

人工知能を使った「アスパラガス自動収穫ロボット」

神奈川県・鎌倉にある農業AIベンチャー・inaho株式会社。野菜の収穫作業に代表される人の判断が必要な農作業を”AI”と”ロボティクス”でサポートすることで、人手不足や農業経営の課題を解決することを目指しています。

現在はアスパラガスの収穫作業を自動化したロボットを展開しています。収穫適期の作物を画像認識で判断して、根元をロボットアームでつかみ、専用カッターで丁寧にカットして自動収穫!スマホで簡単に操作でき、アスパラがカゴいっぱいになったら通知が入ります。さらに夜間でも自動収穫してくれる優れものです。
画像・動画・出典:inaho株式会社

国際特許申請中の吊り下げ式・自動収穫ロボット

農業の担い手不足と高齢化という課題解決のためにAIを活用した農産物の自動収穫ロボットを開発。「ハウス等で使用し、野菜等を自動で収穫できる吊り下げ式のロボット」としてPCT国際特許出願を行い、2020年1月からビニールハウス(ピーマン農場)で運用を開始し、2020年春から生産販売予定の新作ロボットです。

「地面を走って収穫を行う場合、圃場が平らでないためにロボットが転倒してしまったり、圃場にある機械や装置が邪魔になり移動ができなかったりする」といった農家の声から、今までにない「吊り下げ式ロボット」が誕生しました。AIを活用した自動収穫ロボットは収穫量アップ&人件費削減を目指し、農家にレンタルサービスで提供します。
画像・動画・出典:AGRIST株式会社

AI×自動走行型アームロボット「トマト自動収穫ロボット」

2020年の実用化を目指し、自動走行台車の上にアームを設置して、距離センサーと画像認識によりターゲットの野菜を収穫するロボット(ビニールハウス内でミニトマトを自動で収穫する自動走行型アームロボット)を開発しています。ディープラーニングによる画像認識などの技術を用いて、トマトの認識・サイズ判別や収穫判断を行い、ヘタが取れないようにミニトマトを収穫してカゴに詰めていきます。

人と共存するロボティクス技術 「トマト自動収穫ロボット」

農園が抱える生産現場での労働課題解決に対して、農園と共創しパナソニックのロボティクス技術を用いて難しい農作業の人代替を実現するため、トマト収穫時期の判断、収穫のはじめから最後までワンストップ提供できるソリューション開発を目指しています。

畝と畝の間に通されたレール上を行き来し、収穫ロボットに搭載したカメラでトマトを認識し、AI・画像認識によって色や形から十分に熟れたトマトだけを判断して収穫出来るようになっています。また、トマトを傷付けずに枝から切り離す技術も工夫し、今後は他の野菜などにも対応できる開発を進める予定があるそうです。
画像・動画・出典:パナソニック株式会社

スマートアグリ・モビリティ FARBOT™ 「梨の運搬&収穫ロボット」

AIによる果樹農業データプラットフォームを構築し、リモートセンシングによる自律型車両系ロボット及び収穫ロボット「FARBOT(TM)」の実用化開発を行っています。人の代わりに荷物を運ぶモビリティであり、またAIによって農場データを分析することで農業経営を見える化する、スマートアグリ・モビリティでもあります。

梨の栽培エリアを自律走行し、追従モードと手動モードで収穫箱2つ(合計100kg)を運日ます。カメラとセンサー(温度・湿度、CO2濃度)を装備していて、オートセンシングによって収穫量(個数)判断・生育状態等の「生育データ」、温度・湿度・CO2・日射量等の「環境データ」のエリア計測が可能です。
画像・動画・出典:銀座農園株式会社

画像認識AIで選別から結束まで自動化 「大葉収穫作業支援ロボット」

収穫ロボットではありませんが、大葉の収穫作業をサポートしてくれるロボットです。収穫した大葉を専用カセットにセットすると、ロボットが繊細な大葉を傷つけないように1枚ずつ分離して、画像検査で不良葉を選別・除去し、自動で水噴霧処理を施した後、サイズごとに分別して結束してくれます。

短いリードタイムで出荷を行うことができ、個別農家の負担軽減につながる技術です。大葉だけでなく紅葉や桜の葉などにも応用できるそうですよ。

スマート農業の未来にワクワクする!

ロボット技術とAIを駆使した収穫ロボット、いかがでしたか?

農業分野ではAI導入やデータ蓄積によるスマート農業・アグリテックが進んでいます。新しい技術が導入されることによって、農家の負担軽減・農業人口の減少や高齢化など、日本の農業が解決されるかもしれません。

今後、無人トラクターや、遠隔モニタリングシステムを活用したスマート農業、農業AIツールも特集する予定ですのでお楽しみに!
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