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もうすぐスギ花粉の飛散スタート!花粉症の原因とメカニズム

2021年1月22日
花粉症の原因となる花粉は、スギ・ヒノキ・ブタクサをはじめ60種近くあるといわれていて、アレルギーを引き起こす花粉は1年中飛散しています。

その中でもメジャーな花粉といえばスギ花粉・ヒノキの花粉。「花粉症といえば春」と思う理由は、春にスギ・ヒノキ花粉が飛んでいるからでしょう。まもなくスギ花粉・ヒノキ花粉の飛散が始まります。2021年はいつから花粉が飛び始めるのか確認し、予防に役立ててください。

スギ花粉の飛散予測では、2月から注意が必要!

東京都が公表したスギ花粉の飛散開始日予測によると、花粉の飛び始めは2月12日から16日ごろとされ、例年(過去10年平均は2月16日ごろ)よりやや早くなる見込みです。ピークは3月上旬から下旬となっています。

では、気になる花粉の飛散量の予測はというと…、例年(過去10年平均)の7割程度となる見込みで、花粉症の方には嬉しいニュースですね!ただ、2020年春の花粉飛散量が少なめだったので、前シーズン比1.8倍になる見通し。去年は花粉症の症状が軽かった人も、今シーズンは注意が必要です。早めの対策を心がけてください。

例年、スギ花粉シーズンは2月上旬から西日本・東海・関東エリアの一部からスタートし、3月にピークを迎えます。そのあとヒノキ花粉が飛び始め、4月いっぱいまでスギ・ヒノキ花粉への対策をしっかりしましょう。

出典:東京都福祉保健局 令和2年度東京都花粉症対策検討委員会(第2回)検討結果

それでは、花粉症対策の前に、花粉症の原因とメカニズムについて知っておきましょう。

花粉症の約70%は、スギ花粉症⁉︎

花粉症は、スギなどの植物の花粉で起こるアレルギー疾患です。

花粉症の約70%はスギ花粉症だと考えられています。これは日本の国土に占めるスギ林の面積が大きく、全国の森林の18%、国土の12%を占めているためでもあります。ただし北海道にはスギ花粉飛散は極めて少なく、沖縄にはスギが全く生息しません。

スギの花粉は雄花の中で成長します。雄花は花粉が7月の初めごろから作られますが、このころに日照りが続き、雨が少ないと、雄花のもとである花芽がたくさんできます。花芽は夏から初秋にかけて発育を続け、やがて雄花が完成します。そして、雄花の中に花粉が作られます。

花粉が完成するのは10月中旬です。スギの成長の度合い、雄花の量から翌年のスギ花粉飛散予報がおおよそ決まります。また、この頃から少しずつ花粉が飛び始めることも知られていますので、早めに花粉症対策を行うことが重要です。

年を越して暖かくなり始めると、雄花は開花して花粉が一斉に飛び始めます。それが2月〜3月頃です。

花粉症のメカニズム-免疫システムとアレルギー反応

私たちの体は害のある異物が入ってくると、その異物を攻撃して体の外に追い出そうとする力があります。これが免疫システムです。

花粉が鼻から入ってくると、体が花粉を害のある異物だと判断してしまい、鼻の粘液に花粉をくっつけて、粘膜にある繊毛の働きで外に運び出します。ところが運び出されなかった花粉からアレルギーの原因となる「抗原」(タンパク成分)が粘膜へ浸透していき、リンパ球で「IgE抗体」という物質がつくられて、肥満細胞(マスト細胞)にくっつきます。

こうして花粉は攻撃すべき異物と記憶されてしまい、再び花粉が鼻に入ってくるとヒスタミンなどのアレルギー誘発物質が誘発されて、免疫反応の一種であるアレルギー反応が起こります。
体に入ってきた異物=抗原
アレルギー症状を引き起こす物質=アレルゲン

花粉に対するIgE抗体ができるかどうかは体質によるため、花粉症になる人・ならない人がいます。花粉症になると、どのような症状が出るのでしょうか?

アレルギー性鼻炎と、アレルギー結膜炎

花粉症は人によって症状が異なりますが、花粉が原因で起こるアレルギー性鼻炎とアレルギー結膜炎が主な症状です。アレルギー性鼻炎は、くしゃみ・鼻水・鼻づまりを引き起こします。アレルギー性結膜炎は、目のかゆみ・充血・涙目といった症状が現れます。

花粉症の症状は、発熱・のどの痛み・咳が出る風邪や、インフルエンザの症状とは異なりますが、必ず専門医を受診して診断を受けるようにしましょう。

花粉症のセルフケア

少しでも症状を軽くするために、まだ花粉症ではない方は発症を遅らせるために、自分でできる対策はなんでしょうか。

花粉飛散情報をチェックし、花粉が多く飛ぶ日は外出を控えたり、出かける際はマスクやメガネ、花粉が付着しにくい衣服を着用するだけでも体内に侵入する花粉量を大幅に減らすことができます。

参考:環境省花粉観測システム「はなこさん」

マスクとメガネ

新型コロナウイルス感染症対策として外出時のマスクは必需品となっていますが、アレルギー症状を引き起こす花粉を少しでも体の中に入れないようにするために、以前から花粉症対策としてマスク・メガネが利用されています。

マスクは、花粉の飛散の多いときには吸い込む花粉をおよそ3分の1から6分の1に減らし、鼻の症状を少なくさせる効果が期待されています。また、メガネは花粉の飛散の多いときには、目に入る花粉を2分の1から3分の1まで減らすことができますが、眼の症状をどの程度弱くすることができるのかは分かっていません。

服装

外出するときは、花粉のつきやすいウール素材の衣服は避けて、木綿や絹、化繊の服を選ぶようにしましょう。静電気対策を行うことも有効です。

うがい・洗顔

外出から帰ってきたら、すぐに顔を洗い、うがいをすることをお勧めします。うがいには鼻から喉に流れた花粉を除去する効果があり、顔に付着した花粉は洗顔で落とすことができます。ただ、顔を洗うときに目や鼻に水滴が入らないように気をつけてください。

外出しない・換気に注意する

花粉情報に注意し、花粉飛散が多いときには外出を控えることも検討しましょう。

家にいる場合でも、花粉飛散の多いときには窓の開け閉めや換気に注意してください。新型コロナウイルス感染症対策として必要な換気は行うべきですので、レースのカーテン越しに空気を入れ換えることがおすすめです。全開の時と比べて花粉の流入量を約4分の1に減らすことができます。

導電繊維を使用したユニフォーム・ワークウェア

静電気が発生したウールセーターやポリエステルフリース1枚に付着した花粉は、約10万個という調査結果もあります。衣服の静電気対策を行うことは、花粉症やハウスダストを引き寄せたり、付着させたりすることを防ぐことにもなります。

帯電防止が付与された衣服を着用すると、静電気を軽減することができます。クロスワーカーでは導電繊維を使用したウェアを取り扱っていますので、ぜひご利用ください♪

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