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【温故知新】制服のチカラで現場力を底上げ。佐世保から世界に向けた挑戦。-お客様インタビュー-

2022年3月1日
はたらく服と道具に関する情報を発信し続ける「WorkOn」は、九州ワークの商品をより多くの方により具体的に知っていただくため、九州ワークの商品を利用いただいているお客さまへの取材を行っています。

今回のお客さまは「大阪鋼管株式会社」、管理本部長の本城さんと工場長の永安さんです。大正10年のご創業から今年が100周年という節目にあたる大阪鋼管株式会社。トレードマークとも言える制服をどのような思いで刷新されたのか、インタビューを行いました。
-このたびは100周年という節目に弊社の制服をお選びいただきありがとうございました。
まずは会社のことをお聞かせください。
本城さん
こちらこそこの度は、いろいろとご対応いただきありがとうございます。
弊社は佐世保で鋼管の引抜製造を行っている会社です。
創業者の野邊市治郎が、「冷間引抜鋼管」という鋼管技術をドイツで習得し、日本で最初に導入しました。
それから現在に至るまで、冷間引抜鋼管を主力事業としています。

戦時中に大阪や東京の工場が消失したこともあり、佐世保に移転しました。昭和43年には佐世保の大塔という土地に工場を移転。平成8年に今の針尾に再度移転しました。
大塔の工場の跡地については、イオン大塔ショッピングセンターを建ててお貸しする不動産事業も行っています。
-なるほど現在は、事業の多角化もされているのですね。事業展開としてはどういった方向性なのでしょうか?
本城さん
そうですね。不動産事業の他には、太陽光発電事業などもおこなっています。ただ、弊社は鋼管製造会社です。先ほどお話しした「冷間引抜鋼管」のメーカーとしての役割、鋼管を仕入れて販売するという卸売業としての役割が主です。日本の人口減少とともに鋼管の国内ニーズは縮小傾向になることが見込まれ、海外市場に踏み込んでいく必要があるのですが、現在は東南アジアにおいて、ヨーロッパや韓国などの安価な製品と競い合っています。もちろん、弊社の製品は金額に見合った、高品質であることは間違いないのですが、価格競争ではかなり苦しい戦いを強いられています。
-海外材に勝つためにはどのような施策になるのでしょうか。
本城さん
弊社はメーカーですので、当たり前のことかもしれませんが、お客様に信頼していただけるモノづくりの精度、そして、納期を絶対に守る姿勢を大切にしながら短納期対応しています。また、卸売業としての立場からは、お客様のニーズにいつでも即座に応えられるということを重視し、大量に在庫を抱える、といったことも行っています。

加えて、若いチカラを取り入れていこう、という社風があります。造船業は地域の産業です。そのため、弊社だけが何か特別に行うということではなく、弊社を育ててくれた佐世保に恩返しをしながら、一緒に地域を活性化させ、地域を発展させていくことが重要だと考えております。
-地域の産業としての期待と責任を果たしていくということが会社の発展にもつながるということですね。
面白いインターンシップの実施や長崎国際大学のPCR検査センターに寄付をされたり、様々なことに取り組まれていますね。
本城さん
先代の社長のときから、より地域を大切にするという方針になりました。長崎県は造船以外に強い製造業が少なく、高校、大学など、せっかく佐世保で学んで育った子どもたちが佐世保を出て就職する、という流れがあります。その流れを少しでも減らし、優秀な若いチカラと発想を地域に残したいと思っています。

そのために、佐世保高専や大学と連携し、佐世保での起業の手助けをしたりといった活動もしたいなと考えていて、今私たちがやれることからやっていこう、と話していますね。なかなか実を結んだ、というところまでは難しいのですが、それでも進めていきたいと思っています。会社としても、毎年最低2人は工業高校の卒業生を採用し、活躍してもらっています。
-そういった背景もある中での制服のリニューアルだった、ということなのですね。
制服づくりでのエピソードや思いはどうですか?
本城さん
初めに何着か持参してもらい、一着一着、細かく説明をしていただきました。着る上で、機能性は重要なので、大切なお話ではあったのですが、選定の際は、機能というよりもデザインを重視した部分が強かったかなと思います。「このデザイン、良いよね!」と盛り上がったのが印象に残っています。とにかく昔の雰囲気をガラッと変えよう、という想いでした。デザインが明るい色で直線的な感じで、4人のうち3人は、「これだな!」となりました。

ズボンの色も変えようという話も出ましたね。社長からは、デザイン重視の意見をもらっていましたが、若いチカラを取り入れること、工場での作業の視認性を上げて安全を確保すること、上がり続ける気温などを考慮した結果、快適性を重視した今回の制服になりました。
-以前の制服も非常に機能性の高い制服だったと感じていますが、いかがでしょうか?
本城さん
そうですね。丈夫さはありました。それに、いわゆる町工場、という雰囲気が出ていましたね。

永安さん
良い意味でレトロでしたよね。生地の強さで言えば、前の制服のほうが強かったと思いますが、今はああいうレトロな制服は減ったな、と感じていました。どこに着ていっても恥ずかしくない制服にしたいという気持ちが強かったですね。工場が似合うレトロな制服というよりは、そのまま外に出てもカッコいい今風の制服を目指していて、若手社員にも気に入ってもらえるといいなという想いも、もちろんありました。

本城さん
でも若手以上にオジサンたちのテンションが上りましたね(笑)
-リニューアルされてみてどうですか?現場の声などはいかがでしたか?
本城さん
ちょっと痩せて見えるんじゃない?

永安さん
そうですね(笑)デザインは好評です。

本城さん
ちょうど先月、ノーネクタイの通知を出したこともあり、社内の環境が変わってきたという雰囲気も出せたかなと思います。前社長や私はネクタイ派ですが、今は役所だって通年でノーネクタイが当たり前の時代ですから。
私は事務作業が多いので、ポケットは今まで通りの必要最小限のものが良いな、と思うこともありますが、スマホが入る大きさのポケットというのも今風なんですかね。
そのあたりの使い心地をみんなはどう思っているのか聞いてみたいですね。

永安さん
ポケットについてはヒアリングしていませんが、後加工でカスタマイズできるということをさっきお聞きしたので、現場の声を聞いてみたいところではありますね。あと、ポケット以外の機能面も向上しています。
今までボタン式でクレーンリモコンのネックストラップにボタンが引っかかってしまうこともありましたが、ファスナー式に変えたことでより動きやすくなったようです。

そして、快適さが大きく違いますね。弊社は職場によってはだいぶ暑いところもありますので、熱中症対策としてファン付きの服を取り入れたり、アイスベストを取り入れたりといったことも社員の要望で行っています。
暑さに対してはやはり、汗をちゃんと吸ってくれて、しかもすぐ乾いて、軽くて、風通しが良い、というのはとても快適ですね。それでいて、ちゃんと強度を保てている、という点が好評です。
-制服のリニューアルは成功だったと言えそうですか?
本城さん
『温故知新』ですかね。当たり前のことをしっかりやっていく弊社だからこそ、そして、環境や価値観の変化の大きい時代だからこそ、伝統と進化の両方を大切にしていく必要があります。
きちんと弊社の過去の制服のよさを把握してくださった対応で、工場としての機能を向上させつつも、社員同士が明るく元気になるような、広がりを期待できる制服にしていただけたことは、成功と言えるのではないかなと思います。

弊社も佐世保も、伝統に若いチカラをプラスして、世界で戦っていけるよう成長していきます。
100周年ではありますが、新しいスタートとして、「やれることをやって」いきます。これからも応援してください!
-ありがとうございました!
大阪鋼管株式会社 様

ドイツで習得した鋼管技術「冷間引抜鋼管」を日本で最初に導入。それ以来、鋼管の製造、販売を中核事業とし、鐡の仕事を通して社会の発展に努めました。
現在、本社を佐世保市に構え、国内9箇所の営業拠点を構え、お客様のご要望に応える体制を構築しております。

公式サイト:http://www.osaka-kokan.co.jp/

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