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6月より職場の熱中症対策が義務化されます!
『熱中症対策』万全ですか?

2025年4月25日
熱中症対策
年々記録的な暑さを更新していく中、今年ももうすぐ暑い夏がやってきますね。
昨年、2024年の6月から8月の平均気温は、1898年の統計開始以降、2023年と並んで最も高く、全国153の気象台等のうち半数以上の80地点で、平均気温が夏として歴代1位(タイ記録を含む)の高温となり、体感としても非常に厳しい暑さだったと感じた方も多いと思います。
出展:ウェザーニュース
そして、気になる今年2025年の気温予報ですが、
4月22日(火)に気象庁より今年2025年の5月から7月までの3ヵ月予報が発表されました。

5月から7月までの三か月予想では、
日本列島は暖かい空気に覆われやすく、
特に6月から7月の気温は全国的に平年より高くなる
との予報が出ており、今年も早めの暑さ対策が必要になりそうです。
そんな今年の3月に厚生労働省が労働安全衛生規則を改正し、職場の熱中症対策が罰則付きで義務化することが発表されました。しっかりと熱中症対策をしていないと、罰則が課される可能性もあります。

今回は2025年6月から施行される職場の熱中症対策の義務化についてお話ししたいと思います。

1.なぜ職場の熱中症対策義務化になるのか?

まず、熱中症とは「体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調節機能が働かなくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などの様々な症状を引き起こす病気」のことを指します。

毎年夏頃ご高齢の方が熱中症により亡くなった、救急搬送されたなどのニュースはよく耳にするかと思いますが、職場での熱中症も年々増えてきています。

厚生労働省による職場での熱中症死亡災害(死亡災害とは労働によって人が亡くなった場合のこと)のデータ分析によりますと、令和4年・5年の2年連続で勤務中に熱中症によって亡くなった方が30人を超えており、令和6年の集計結果は現段階では発表されていませんが、途中経過の段階で30人をさらに上回っていたようです。

職場での熱中症で亡くなる方の約7割は屋外作業中に発生しているので、今後気候変動などの影響で気温が高くなってくると、さらに増える可能性が危惧されています。
そしてその熱中症死亡災害の原因のほとんどが初期症状を見落し重篤化して発見した、異常が出た時に医療機関へ搬送しなかったなど「初期症状の放置・対応の遅れ」によるもと判明しています。

そのため、現場において「死亡に至らせない(重篤化させない)ための適切な対策」の実施が必要となり、今回職場の熱中症安全対策の罰則付き義務化の改定となっています。

2. 職場の熱中症対策義務化の内容

これまで述べてきた通り、年々増加している職場において熱中症での死亡災害を起こさせないために対策が義務化されることになったのですが、その対策の基本的な考え方としまして、

 ①見つける
  例としては従業員の様子がおかしい、ふらふらしている、など
 ②判断する
  例としては医療機関への搬送や救急隊の要請など
 ③対処する
  例としては救急車が到着するまで作業着を脱がせ水をかけ全身を急速冷却など

が基本的な熱中症対策の流れになります。

下記の表が義務化の内容になります。

対象となる現場

暑さ指数28以上or気温31度以上の環境下で
連続1時間以上or1日4時間を超える作業要する現場

義務化の内容

<1>熱中症を生ずるおそれのある作業(上記のような対象となる現場)を行う際に、
 ①「熱中症の自覚症状がある作業者」
 ②「熱中症のおそれがある作業者を見つけた者」
 がその旨を報告するための体制(連絡先や担当者)を事業場ごとにあらかじめ定め、
 関係作業者に対して周知すること

<2>熱中症を生ずるおそれのある作業を行う際に、

 ①作業からの離脱
 ②身体の冷却
 ③必要に応じて医師の診察股は処置を受けさせること
 ④事業場における緊急連絡網、緊急搬送先の連絡先及び所在地等

など熱中症の症状の悪化を防止するために必要な措置に関する内容や実施手順を事業場ごとにあらかじめ定め、関係作業者に対して周知すること



罰則

事業者が対策を怠った場合
    ・6か月以下の懲役または50万円以下の罰則



対策が必要な現場にある、「暑さ指数」とは、WBGTとも言い、気温とは違い外気と人体との熱のやり取り(熱収支)に着目した指数の事です。
暑さ指数は気象庁の熱中症予防サイトやほかの気象情報サイトでも発表されています。

現段階では罰則についての具体的な事柄は上記以外は発表されていませんが、罰則があるなしにかかわらず、従業員の命を守る上で非常に大事な対策になりますので、きちんとした手順等決めてしっかりと周知していきましょう。


以上が今回の改正で義務化になった部分です。
「体制整備」
「手順作成」
「関係者への周知」をしっかりと事業所の状況にあわせて対策を徹底していきましょう。

※手順を作成する際に参考になる情報が下記のPDFや厚生労働省のHPにも掲載されていますので、ご参考ください。

厚生労働省による熱中症対策資料(2025-04-25・6464KB)

今回の記事はこちらの資料を参考に作成いたしました。

3.熱中症展示会2025のお知らせ

これまで述べてきたように罰則付きの義務化が必要になってくるほど、暑さ対策熱中症対策は喫緊の課題となっています。
また事業者様は大切な従業員の命を守るという意味でも、暑い中で仕事のパフォーマンスをなるべく下げずに維持するという意味でも暑さ対策は大変重要なことです。
しかし暑さ対策や熱中症対策をどう進めてよいかわからないという事業者様もいらっしゃるかと思います。

そこで九州ワークでは今年も『熱中症対策展示会2025』を開催いたします!

毎年開催していましたが、今年は熱中症対策義務化もあり、力を入れて様々な熱中症対策の商品を取り揃えました。
最新の空調服、昨年から注目されている注水服、など進化している熱中症対策商品(下記チラシ参照)を目の前で体感、説明を聞ける絶好の機会です。
ぜひご来場いただき、熱中症対策の参考にしていただければと思います。
皆様のご来場をお待ちしております!

ここまでお読みいただきありがとうございました!
熱中症対策展示会案内

熱中症対策はクロスワーカーにご相談ください!

プロワーカー向け専門製品を数多く取扱う長年のノウハウを生かしながら、事業様に合った熱中症対策の商品をご提案させていただきます。

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