テクノクリーンのスゴイ機能を端的に表現すると、「高耐久防汚加工織編物」なのですが…漢字を羅列すると「なんのこと？」ってなってしまいますね。つまり、生地の耐久性が高く、汚れにくくて、業界最高水準の汚れの落ちやすさも実現したテキスタイルなんです。

防汚加工には「汚れのつきにくさ」と「汚れの落としやすさ」、2つの性能の両立が重要です。

ところが、汚れにくい性能を強化するために撥水・撥油機能を高めてしまうと、汚れにくくなる代わりに洗濯時に水や洗剤が素材に染み込みにくく、汚れが落としにくくなってしまいます。また、汚れが落としやすい機能を強化するために吸水機能を高めてしまうと、洗濯で簡単に汚れが落ちるものの、汚れを弾く機能が弱くなり汚れが付きやすくなってしまいます。これまでの防汚加工は、この相反する性能を両立させることが課題でした。

そこでテクノクリーンはこの2つの性能を両立するために、東レ独自のナノスケール加工技術「ナノラメラ」を駆使しています。

防汚加工時に使用する薬剤（防汚加工剤ポリマー）の親水性成分（＝汚れの落としやすさ）と疎水性成分（＝汚れの付きにくさ）の混合バランスをナノレベルでコントロールし、新しい防汚加工剤を設計しました。

生地上に形成する被膜に、親水性と疎水性の両成分を立体的（3次元構造）に配置することで、2つの機能を最大限に発揮させる最適な被膜構造バランスを追求したのです。これによって疎水性成分による汚れ防止機能と、親水性成分による汚れの落ちやすさを両立させました。

テクノクリーンはただ高機能な生地というだけではなく、ユニフォームのライフサイクルにおけるコスト低減と、環境問題に貢献できるテキスタイルでもあります。

洗濯耐久性が高いということは衣服の傷みも少なく、清潔な衣服を長く使えるから、買い替えコストの低減も期待できます。洗濯に使う水の量、洗剤の量、すすぎ時間の短縮による電気使用料の削減は、温室効果ガス排出量削減につながるなど環境負荷の軽減にも有効で、環境に優しいことを証明しています。

さらに、テクノクリーンは環境残留性と生体蓄積性が知られているPFOA（パーフルオロオクタン酸）を含まない薬剤を使用しています。

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